プロセスワーク研究会 2009年 セミナーのご案内
2009年のセミナースケジュールは以下の通りです。
2月11日(水・祝) 新しいうつへの多次元的アプローチ
3月20日(金・祝) プロセスワークと関係性~投影同一化、エナクトメントを参考に~
4月11日(土) 不安、恐怖、パニックとプロセスワーク
5月31日(日) カウンセリングにおける「共感」とは? ~ロジャース、コフート、エンデの「モモ」、プロセスワークから、カウンセリングで実際に役立つ「共感」について考える~
6月28日(日) 病態水準、健康次元とプロセスワーク~神経症、人格障害、統合失調症の水準の違いをディープデモクラシー(深層民主主義)の立場から学ぼう!~
7月20日(月・祝) 解離、スプリッティング、変性意識とエルダーシップ(長老のこころ)
8月16日(日) プロセスワークの家族療法~ワールドワークの応用と実践~
9月13日(日) 発達障害とプロセスワーク
9月23日(水・祝) 心理臨床関係論とプロセスワーク
10月12日(月・祝) ストレス、慢性疲労、睡眠障害とプロセスワーク
11月3日(火・祝) 依存症、関係依存/共依存とプロセスワーク
11月23日(月・祝) 禅の十牛図とプロセスワーク
12月26日(土)、27日(日)、28日(月) 年末集中セミナー
開催時間、参加費、お問い合わせ
時 間:10:00~17:00
場 所:都内
参加費:1日につき21,000円
講 師:富士見ユキオ
お問い合わせ先:プロセスワーク研究会
〒107-0052 東京都港区赤坂4-4-18-3F
FAX:03-5570-2860
E-mail:gdmwx113*ybb.ne.jp(*を@に変えてください)
お申し込み先
プロセスワーク研究会
〒 107-0052東京都港区赤坂4-4-18-3F
FAX:03-5570-2860
E-mail:gdmwx113*ybb.ne.jp(*を@に変えてください)
各回紹介
「新しいうつ病への多次元的アプローチ」
従来のうつ(それは自罰的メランコリー親和型と呼ばれるものです)に対し、新しいうつは関係性における他罰的ディスティミア親和型と言われています。また、従来のうつが単極性であった一方、新型は、双極/複数極性の中のうつ極によるものとする考え方もあります。
そうした新しいうつにプロセスワークの多次元的療法が、どう取り組むことができるか、基本から学びます。
「プロセスワークと関係性~投影同一化、エナクトメントを参考に~」
カウンセリングの基礎は関係性にありますが、関係性をより深く理解するための概念に、投影、転移・逆転移、投影同一化、エナクトメントといった(新)フロイト派の考え方があります。
このセミナーでは、それらをプロセスワークのドリームアップ、ロール/ゴーストロール、ホット&コールドスポット、エッジ、マージナライズ、といった諸点から見直し、関係性をカウンセリングやコーチング、プロセスワーク、ワールドワークの実際に活かすことについて考えます。
「不安、恐怖、パニックとプロセスワーク」
カウンセリングに訪れる方々の最も多い訴えの一つは、漠然とした不安や恐怖に関することです。それは、言葉になる以前のものである場合が多く、そうした漠とした、言葉にならない不安や恐怖に振り回され、パニックに陥ってしまうという方や訴えが増えています。
このセミナーでは、不安や恐怖とじっくりと瞑想的に取り組みます。パニックを引き起こす言葉になる以前の漠とした恐ろしい感覚、空気、気分、不安などをとり上げ、それらと取り組むための豊かな関係性の大切さ、それによって育まれる良質な主体、さらにはプロセスワークの言う「エルダーシップ(長老のこころ)」について検討します。
「カウンセリングにおける『共感』とは?~ロジャース、コフート、エンデの「モモ」、プロセスワークから、カウンセリングで実際に役立つ『共感』について考える~」
カウンセリングでよく言われることに「共感」があります。しかし、実践で有効な共感とは何でしょうか?それはオウム返しのようなテクニックでしょうか? それともテクニックを超えたセラピストの態度(メタテクニック/メタスキル)、あるいはアートでしょうか?
このセミナーではロジャース、コフート、M.エンデの「モモ」を参考に、「共感」について理論とテクニックとメタスキルの各側面から検討します。共感は他者の内面を理解する上で、最良の、スピリチュアルな技法の一つとも言えるものですが、プロセスワークの立場から共感の意味や重要性について見直していきます。
「病態水準、健康次元とプロセスワーク~神経症,人格障害,統合失調症の各水準の違いをディープデモクラシー(深層民主主義)の立場から学ぼう!~」
カウンセリングに訪れた方をどのように理解したらよいでしょう? 理解の仕方には多種多様なものがありますが、必ずおさえておかなければならない見方の一つに「病態水準」があります。
病態水準には大まかに言うと、神経症、人格障害、統合失調症水準がありますが、カウンセラーは、来談者や来談者の問題や訴えが、どの病態水準、健康次元にあるか、を適切に見極め、見立てられなければなりません。そうでなければ、病態/健康水準の違いを無視し一面的なアプローチをすることになり、ある病態水準を周縁化(マージナライズ)することになりかねません。
プロセスワークは無条件にどの病態水準にも適応可能な普遍的なものではなく、他のセラピーや心理療法と同様、病態水準を見定めることで多様な訴えに役立てることができます。
このセミナーでは、神経症、人格障害、統合失調症の水準の違いに対する基礎を学びます。また、1次プロセスと2次プロセスとの病態/健康水準の相違について考えます。プロセスワークや病態水準の基礎、ならびに応用、実践、臨床に関心のある方々のご参加をお待ちします。
「解離、スプリッティング、変性意識とエルダーシップ(長老のこころ)」
今日、カウンセリングにおいて「解離」や「スプリッティング(分離/分裂)」が注目されています。いろいろな人格やプロセスが並列あるいは並行して存在していると仮説を立てるプロセスワークは、フロイトの「抑圧」でなく、「解離」を基礎的モデルとしていると言えるでしょう。それはユングの流れを継いだものであり、またサリバンの見方に通じるところがあります。
さて、分離/分裂と取り組むことが難しい理由の一つは、スプリットされたプロセスが変性意識状態の中にあり、日常的自我意識状態から隔絶されていることです。そのため、アウェアネス(気づき、自覚)が欠落し、スプリットされたプロセスは、「憑依」や逆転移、投影同一化、エナクトメント(これらについてはセミナーの中でご説明します)といった形で顕現することになります。変性意識状態で浮上するスプリットされたプロセスには、強烈なエネルギーが秘められていますが、日常的次元に現れるとき、それは暴力や悪といった負の形をとることが少なくありません。スプリットされたプロセスは、盲目的で攻撃的、暴力的な姿を呈するため、取り組みが大変困難です。
しかし、スプリッティングにはマイナス点ばかりでなく、守りや防衛といったプラス面もあります。ですので、こころのある側面を中心的人格、つまり現在の自我人格から分離/分裂せざるを得なかった心の痛みや苦悩に想いを巡らせ共感、コンテインする姿勢が欠かせません。
ところで、スプリットされた複数のプロセスを俯瞰的、鳥瞰図的立場からアウェアネスを持って見渡し、見守る主体をプロセスワークでは「エルダー(長老)」と呼びます。スプリットされたプロセス間の癒しには、このエルダー・ロールの存在が欠かせません。このセミナーでは、葛藤、分離/分裂状態にあるすべてのプロセスを、自分の孫のように分け隔てなく見守り支える「エルダーシップ(長老のこころ)」や「Big U, Big You(大きな自分)」について特に学びます。
また、解離、スプリッティング、変性意識との関連で、解離性/境界性/自己愛性人格障害、双極性障害、統合失調症、発達障害、ワールドワークの紛争などについても考えていきます。
「プロセスワークの家族療法~ワールドワークの応用と実践~」
プロセスワークの家族療法は、数少ないユング心理学的家族ワークの一つです。それはユング的深さに加えて、社会的歴史的側面を兼ね備え、深さ(多次元性)と多様な広がり(多面性)を持っています。
このセミナーでは、ワールドワークの応用、実際としての家族療法をとり上げます。依存症、虐待、発達障害、統合失調症、人格障害などとの関係で、プロセス指向の家族療法の重要性、必要性、その意味について学びます。
「発達障害とプロセスワーク」
発達障害とは、脳の機能障害であり、その症状が低年齢で発現するのが特徴と考えられています。また種類として、高機能自閉症やアスペルガー症候群、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(AD/HD)、などがあります。
またこれら発達障害と混同されやすいものに、子どもの双極二型障害や各種の人格障害があります。
プロセスワークは、ミンデルが日本での事例/検討会で示したように、上記の発達障害にも有効です。
このセミナーでは、特に、発達障害の二次的障害(例えば自己愛の傷つき)の理解とその対応について、また発達障害の子どもを持つ親へのサポート、医療、教師やスクールカウンセラーとの連携について学びます。
大人の発達障害とのプロセスワークについてもとり組みます。
発達障害の基本について、またプロセスワークの発達障害への働きかけに関心のある方のご参加をお待ちしています。
「心理臨床関係論とプロセスワーク」
心理臨床的関係とはどんな関係でしょうか?
プロセスワークやカウンセリングに関心がある人や心の専門家であればとても興味深いテーマではないでしょうか?
ユングはクライエント(cl)ーセラピスト(th)関係を考える場合、常に次の六つの関係を考慮に入れなければならないと述べました。
(1)thの自我意識とclの自我意識との関係
(2)thの自我意識とthの無意識との関係
(3)clの自我意識とclの無意識との関係
(4)thの自我意識とclの無意識との関係
(5)clの自我意識とthの無意識との関係
(6)thの無意識とclの無意識との関係
特に、心の変容には理解や把握が最も困難な(6)のプロセスを受容するヘルメス/メリクリウス/マーキュリー/水銀の器が重要だと言います。
このセミナーでは、「間主観的アプローチ」の知見などを参考に、心理臨床的関係について考えて行きます。
セラピストークライエント関係を理解する上で重要な「転移、逆転移、投影同一視(化)、エナクトメント、ドリームアップ、ゴーストロール」などについても学びます。
初心者の方も含めて、心理臨床関係についてプロセスワークの立場から関心のある方のご参加をお待ちします。
「現代の代表的病とのプロセスワーク~ストレス、慢性疲労、軽うつ、睡眠障害へのアプローチ」
現代の代表的病に、マイナスの、過剰なストレス、多くの人が抱える慢性的、持続的な疲労、睡眠の質の悪さ、軽うつなどがあります。プロセスワークの創始者A.ミンデルは、そうした心身疾患は、私たちが身体、夢の次元、「大地」から切り離されてしまったことに一因があると訴えます。
このセミナーでは身体、夢、大地とのつながりを取り戻すことで、上記の現代病について西洋医学とは異なる点から取り組みます。夢のワーク、ドリームボディ・ワーク、大地とのワークを通じて心身に潜む喜び、豊かさ、エネルギー、意図、意味などに触れ、内的治癒力を賦活することを試みます。
「依存症、関係依存/共依存とプロセスワーク」
依存症、依存傾向は、現代人の誰もが抱える最重要課題の一つです。依存症との取り組みが困難な理由の一つは、それが身体症状や心理的悩みなどと違って、依存症に対する自我(私)の不快感、違和感が伴わないためです(これを自我親和的と言います。一方、身体症状や悩みは自我違和的です)。
依存症を理解する上で重要なことは、それが自我を後押し、応援、支えているという点です(ここにはプラスとマイナスの両面があります)。
次に難しいのは、多くの人が、一つ目の、一次プロセス的な依存加えて、もう一つ隠された依存を抱えていることです。
たとえば、アルコール依存が一次依存の人(アルコールはダウナー系、ウツ的依存、リラックスすることへの依存です)は、仕事中毒(これはアッパー系、ソウ的、ハイになるための依存)を二次的依存として
抱えています。
この両面、表裏を見抜き、取り組むことが大切であると、プロセスワークは訴えます。
次に重要なことは、一次的そして二次的両依存が、変性意識に根ざしている点です。これもプロセスワークが発見した大切なポイントです。
さて、いろいろな依存症の背景から、コミュニティやつながりに対する強い希求、飢餓感が繰り返し訴えられてきました。
このセミナーでは、依存症に対する癒しとしてのコミュニティやチームワーク、関係性の意味、あり方、重要性についてとり組みます関係依存/共依存についてもとり上げ、「共依存と自己依存」とが表裏一体にあること、「共依存と自己依存」からの解放が「相互依存」にある点などについても考えていきます。
また、双極性障害や人格障害と依存症の関係についても考えます。
「禅の十牛図とプロセスワーク」
禅の十牛図(牛とある人間とのやりとりを描いた十枚の絵)は、仏教の悟りの全体的プロセスを描写したものとして有名です。
それはユングが好んで用いる西洋の錬金術に対応する東洋的心の変容過程を描いたものとして、アーニー・ミンデルや河合隼雄先生の本で繰り返しとり上げられて来ました。
このセミナーでは十牛図を頼りに(あるいはロールシャッハテストの図版のようなものとしてとり上げ)、私たちの心のプロセス、個性化や自己実現の過程といった古典的テーマにとり組みます。
多次元的、深層民主主義的なアプローチになりますので従来の解釈や理解とは異なるプロセスならびに気づきがもたらされると期待しています。
絵を描いたり、図版に色を塗ったり、身体を動かしたり、サイコドラマを行なうなどして、十牛図に多方面からアプローチして行きます。
「POP年末集中セミナー」
一年を振り返って、また2009年一年間の成果を踏まえた、プロセスワークの最先端を凝集した集中セミナーです。随時プロセスワークの基礎を振り返りながら、また、臨床心理学やワールドワークから現今のテーマをとり出し、プロセスワークについて学びます。
遊び心を大切に3日間を過ごしたいと思います。
<とり上げるテーマ>
(予定)母子関係、間主観的アプローチ、情動調律、チームワーク、コミュニティ心理学、その他
開催時間、参加費
年間を通し、いずれのセミナーに関しても、以下の要領で開催いたします。
時 間:10:00~17:00
場 所:都内 (お申し込みいただいた方に詳細をお知らせします)
参加費:1日につき21,000円
※今年1月から年内に10日間参加された方には、次回1日分をご招待させていただきます!
《年末集中セミナーには以下のような参加費割引があります》
1日参加:21,000円
2日間参加:41,000円(1,000円割引)
3日間参加:60,000円(3,000円割引)
講 師:富士見ユキオ
お問い合わせ/お申し込み先
プロセスワーク研究会
〒 107-0052東京都港区赤坂4-4-18-3F
FAX:03-5570-2860
E-mail:gdmwx113*ybb.ne.jp(*を@に変えてください)
※ご参加に際しては、『トレーニングにあたって』を一度ご覧ください。




