プロセスワークとは
現代シャーマニズムとしてのプロセスワーク(1)
「ドリームボディ」は、ユング派分析家であったミンデルが、彼オリジナルの心理療法「プロセスワーク」を創始する過程で、初めて打ち出した概念です。
それは「身体(ボディ)は夢(ドリーム)を見ている」という切り口で説明されることが一般的です。しかし、ここでは「意識状態」という観点からお話ししましょう。
筆者は、20代前半からフロイトやユングの夢分析に関心をもったのですが、本を読んでも、体験的セミナーに出ても、夢、イメージ、箱庭といったことが良くわかりませんでした。
ユング関連の著書は難解ではありませんから、知的には理解できても、「そうか!」いった体験や、腑に落ちる体験にはなりませんでした。
その一方で、野口整体の「活元運動」というボディワークにはまっていました。こちらは、身体を通じた運動のためか、「ピタッ」とくる体験をもたらしてくれました。
しかし、『ユング自伝』などに引かれていた私は、将来、野口整体の活元運動とユングの夢分析とを合わせたような「心身」療法(心理療法でなく)を行なえないだろうか、と考えていました。
そんな時に出会ったのが「ドリームボディ・ワーク」です。
これは、とてもしっくりときました。
それは、身体経験の確かさやリアルさと、夢の奥深さ、細やかさを兼ね備えていたからです。
ドリームボディを体験して以来、夢やイメージ、箱庭がとても良く理解でき、腑に落ちるようになっていました。
夢やイメージが単なる絵空事、表面的なこと、書物の上でのことではなく、身体化、「受肉化」したように感じが変わっていったのです。
2次元的であった夢、イメージ、箱庭が、立体的、3次元的になったのです。
そうした体験が続くと、今度は、当時よく参加していたアメリカ西海岸系のボディワーク・セミナーに不満を感じるようになっていました。当時のボディワークは激しく、生々しいものが主でしたが、そこには夢の持っている細やかさや深さが足りないように感じ、"too much" 、つまり「もうたくさんです」という気持になったのです。
それは身体というより、「肉体(ボディ)」のワークで、強烈ではあっても、平板な体験のように感じられ始めたのです。
ドリームボディは、夢と身体とを兼ね備えた意識状態です。
その意識状態に参入し、そのプロセスに導かれ、また同行していくのがプロセスワークの特徴の一つです。
ドリームボディ的意識状態に入る点は、自我意識の立場から知的な分析を試みる従来の夢分析と、とても違うところです。
それは、これまでの心理学と言うより、古代から伝わるシャーマニズムの系譜に連なる「現代のシャーマニズム」と呼べるでしょう。
※ご参加に際しては、『トレーニングにあたって』を一度ご覧ください。




