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臨床的プロセスワークとは(3-1)

 

臨床的プロセスワークを実践するには「病態水準/健康次元」についての理解が不可欠です。

 

これは、他の全ての心理療法と同様、プロセスワークが万能ではないからです。

 

病態水準/健康次元には大別して、「神経症水準」、「人格障害水準(境界性人格水準ならびに自己愛性人格障害障害水準)」、「統合失調症水準」があります。

 

人間性心理学はそこに「自己実現水準」、トランスパーソナル心理学は、さらに「自己超越水準」を加えます。

 

さて、精神分析は「ノイローゼ」つまり神経症水準への関与の中から産み出されました。

 

しかし、フロイトは、間もなく精神分析が「統合失調症水準」には役立たないことを見出しました。

 

一方、フロイドの優秀な弟子の一人の精神科医,P.フェダーンはそれまでの精神分析とは全く異なる、ほぼ真逆な見解を持って「統合失調症次元」ととり組み始めます。

 

そして、今日にまでつながる大変な成果をあげました。

 

二つの病態水準に対する二人の見解の相違の一例をあげると、フロイトは神経総水準との治療に「抑圧の蓋をとること」を言ったのに対して、フェダーンは統合失調症水準とのとり組みには「抑圧できるようにサポートすること」の重要性を訴えました。

 

身体心理療法の祖、W.ライヒが「身体の鎧を解除すること」を言ったのに対して、フェダーンであれば、「身体の鎧を作ることの大事さ」を強調するかも知れません。

 

なぜなら、身体の鎧をとることは神経症次元とのワークには適切でも、統合失調症次元や重い人格障害次元には妥当ではないからです。

 

フロイトとフェダーンとの見解は全く違います。

とり組んでいた病態水準/健康次元が違うからです。

 

ちなみにユング心理学は「統合失調症水準」から生まれ、アドラー心理学は「神経症水準」、コフートの自己心理学は「自己愛性人格障害水準」から産み落とされています。

 

ですので、病態水準/健康次元を理解することはとても大切です。

 

病態水準について考慮しないのは心理療法の素人か初心者、あるいは浅い病態水準/健康次元を対象に心理療法を行なっている人が多いのではないでしょうか?

 

私が知る限り、境界性人格障害水準や統合失調症水準といった重い病態水準を対象とする心理臨床を行なっているセラピストは、必ずと言っていい程、病態水準について良く学んでいます。

 

プロセスワーク研究会では一年に一度のペースで、病態水準/健康次元に関する基礎セミナーを開催しています。

参考にしていただければ幸いです。

 

 
※ご参加に際しては、『トレーニングにあたって』を一度ご覧ください。

 

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