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臨床的プロセスワークとは(3-2)

 

病態水準/健康次元の見方には、以下の特徴があります。

 

(A)

病態は「自我」の健康度を中心とした見方であること。

 

(B)

発達心理学を中心とした見方であること。

 

ここで言う発達心理学はピアジェらの発達心理学ではなく、フロイト派、ネオフロイト派による精神分析的発達論を指します。

 

心理療法、精神療法に携わっている私たちは、流派に関係なく(ネオ)フロイト派の恩恵に預かっているのです。

 

プロセスワークとの関連で言うと、プロセスワークは「自我」という概念を採用していないこと、プロセスワークには独自の「発達論」がないところから、一見「病態水準/健康次元」とは縁遠いように思われるかも知れません。

 

しかし、先に書いたように、プロセスワークがディープデモクラシーの立場をとっていること、多次元療法であることから「病態水準/健康次元」に柔軟に対応することができています。

 

(C)

自我バウンダリー(境界)の強度、質、柔軟性から見ている点。

 

自我バウンダリーは、自分と他者との間の外的バウンダリーと自我と無意識の間の内的バウンダリーの両方を指します。

 

(D)

病識の度合い。

 

例えば神経症水準の方の場合は、自分の「強迫的行為」に対する病識がありますが、統合失調症水準の方は「幻聴」や「幻覚」に対する病識がありません。

 

(E)

防衛メカニズムのあり方。

 

神経症次元の防衛の典型は「抑圧」ですが、境界性人格障害次元や統合失調症次元のそれは「スプリッティング」です。

 

(F)

操作性、支配性の違い

 

統合失調症水準の方は他者を操作したり支配したりすることに関心がありません。一方境界性人格障害水準、自己愛性人格障害水準の人は、他人を操作、支配しようとするところにこの病態水準の特徴があります。

 

(G)

汝と我、汝とそれ

 

境界性人格障害水準の人は他者を「それ」と捉え、自分との関係に巻き込み、他人を自分のために使用し、消費しようとします。

一方、自我が成熟し、アンビバレントな感情を統合できる水準までにパーソナリティが成長した方は、自分の内的な相矛盾する側面を受容できるのと同時に、(外的)他者を「汝」として受け入れ、愛情や尊敬の伴った関係を育めるようになります。

 

*以上、各項目に幾つかの喩えを書きましたが、詳細についてはプロセスワーク研究会の「病態水準/健康次元」のセミナーを参考にして下さい。

 

 
※ご参加に際しては、『トレーニングにあたって』を一度ご覧ください。

 

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