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臨床的プロセスワークとは(3-3)

 

病態水準/健康次元の見方には、以下の注意点があります。

 

(A)

病態水準を実体化、物象化/モノ化しないこと。

 

つまりある病態水準/健康次元が当のクライエントのパーソナリティに「本質的なもの」であると捉えないこと。

 

本質論、実体化、物象化はクライエントにマイナスの影響を与えるだけに終わる危険性があります。

 

病態水準はプロセスや変化の観点から理解されるべきであり、固定化されたものと捉えられるべきではありません。

 

(B)

病態水準は客観的なものではなく、セラピストークライエント関係の中で、セラピストの「主観的見方」によって見立てられていること。

 

例えば、「A」というセラピストがあるクライエントを神経症水準と考えた一方で、「B」というセラピストが境界性人格障害水準と仮定する場合があったとします。

 

この二人に臨床上の経験上のさがあり、どちらかが間違っていてどちらかが正しいという点もあると思います。

 

ですが、当のクライエントの方は、「A」セラピストの元では神経症水準を呈し、「B」カウンセラーとの間では境界性水準を顕したということもあるのです。

 

そうすると、心理療法家は次のように問う必要があります。

 

「このクライエントは人格障害次元で苦しんでいる。

ところで、何故、私はこの人を人格障害水準のクライエントと見立てるのだろうか?この人と私との関係は、私のこの人への見立てにどんな影響を与えているだろうか?」と。

 

つまり、クライエントだけでなく、セラピストをも含んだセラピストークライエント関係がどの病態水準にあるか、という問いもとても重要なのです。

 

(C)

病態水準論は必ずクライエントに有益になるように活用すること。

 

 
※ご参加に際しては、『トレーニングにあたって』を一度ご覧ください。

 

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