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トレーニングにあたって(4)

 

プロセスワークやカウンセリングを行なう上で重要な「臨床力」とは何でしょうか?

 

病態水準やコンステレーションを読むことや、プロセスに従う細やかなセンス、受容力などに加えて

「クライエントの行動制限を抑制する力」

「リスクマネージメント」

「自分の力量では受け持つことができない相談や悩み、問題であると理解する、現実検討能力」

「別機関にリファー/紹介する力」

「NOを言う/断る力」

「医療機関、教育機関、社会福祉機関、司法機関と関係を図る/コミュニケートする能力」

「外的コンテキストに見合った枠組み/構造を作る能力」

「経営力」「体力/気力」

などがそれに含まれるでしょう。

 

なぜならば、以上の諸点の上に、持続可能で安定した恒常的な臨床的プロセスワークや心理療法を提供できるからです。

 

例えば、開業心理臨床家が経営能力に問題があると、カウンセリング半ばで心理面接室を閉じることになり、来談者の方々に迷惑をかけること/見捨てることになりかねません。

 

カウンセリング能力と言うと内面性、心の細やかさ、センスや直観力の良し悪し、(「母性」的)受容力などについて着目されがちですが、外的行動力、経営力、断る/切る能力(「父性」力)なども同様に大切です。

 

外国の心理学研究機関に留学する日本人カウンセラーは、流派に関係なく彼、彼女の心の細やかさや受容力を賞賛されるでしょう。

それは意識的努力無しに多くの日本人が日本文化の中で身につけた能力です。

しかし、日本人のセラピスト候補生はリスクマネージメント、クライエントの行動を抑制すること、面接構造の維持/管理、切断することなどに弱点があるように思います。

 

トレーニングに当たっては以上のことを十分意識しながら
進めていって下さい。

 
 

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